趣味に仕事にゴアのウェアは超重要なGEARのひとつ。私の初代ゴア雨具は10年以上も現役で活躍してくれています。でも、しっかりしたメンテナンスは必要。「ゴアテックスの性能が落ちてきた・・・」と感じるのはたいていメンテナンス不足のことが多いです。そこで、防水透湿性素材の代表、ゴアテックスのイロハをまとめました。
ゴアテックスという素材は1枚のように見えますが、実は3層構造です。
1.表生地
2.ゴアテックスメンブレン
3.裏生地
この3つの素材が一つになって一般的にゴアテックスと呼ばれる素材になります。で、防水透湿性を持っているのが、中間層のゴアテックスメンブレン。だから、表生地や裏生地にダメージがあってもほとんどの場合、ゴアテックスメンブレンにはダメージがないことがほとんど。
だから、ゴアの性能が落ちてきたと感じる場合でも、撥水機能が落ちてるだけのことが多いです。
1.洗濯はまめに!
アウトドアでの遊びや活動は思っているよりずっと汗をかきますし、表面にはかなりの汚れが付着します。そうなると当然、ウェア内の蒸れが外に出にくくなったり、汚れのせいで撥水性が落ちてきたりします。
だからまめに洗濯することが大切。洗濯は普段の衣類と同じように気楽にやってしまってOKですがポイントがあります。
point① 洗濯取扱表示を確認!とくに洗濯機洗いが可能か手洗いのみ可かを要確認。
point② ウェアのファスナーは閉めてネットに入れて洗濯すること。
point③ いつもの洗濯用洗剤でOK!
point④ すすぎはぬるま湯で丁寧にするとベスト生地に洗剤が残っていると汚れと同じ!
point⑤ 手洗いの場合、ゴシゴシ洗わず、絞らないこと!
2.乾燥機で乾燥させる!
撥水機能を復活させるには熱処理が必要なのです。乾燥機で干さない場合は、陰干しの後、当て布をして低温設定でアイロンをかけると復活です。ドライヤ―でも大丈夫です。
3.撥水性加工をし直してみる
それでも撥水性が機能しないときは表生地に処理されている撥水剤がはがれているのかも。この場合は撥水加工をし直します。クリーニング店やショップで頼むのが一番安心ですが、市販の撥水スプレーを使うときはゴアテックス回復用のものなど品質の良いものを選ぶとよいです。べったべたに塗布しないで薄く塗布→乾燥を繰り返すことが重要です。
旅先でウェアが破れてしまった時はどうしましょう…
アウトドアや旅のお供にはシールタイプのリペアシートを持っていくと便利。ちょっと破れた時にぺたっと貼り付けます。 自宅に戻った後は、アイロンでの熱処理を必要とするリペアシートで完全に補修できます。
ちなみに、ガムテープはお勧めできません。粘着剤が生地を傷めます(失敗経験あり)。私はリペアシートの準備がない時は防水性の絆創膏で応急処置しています。
ちなみに、ゴアテックス製品はジャパンゴアテックスカスタマーサービスセンターで修理受付してくれますよ。